納棺する

納棺は、故人に旅立ちの装いを施し、故人ゆかりの品物と一緒に思い出を込める、葬儀前の大切な儀式です。

故人を送り出す納棺の儀式

納棺は、通夜の前、遺族や親族が揃ったところではじまります。
遺体を整え、旅立ちの衣装である「死装束」を着せ、棺に納めて通夜の祭壇に安置します。
本来、納棺は遺族の手で行うものですが、最近では、葬儀社や納棺師と呼ばれる納棺専門の業者が行います。
故人の旅立ちの支度をするのは遺族にとって辛いことですが、死を受け止めるための大切な儀式といえます。
納棺前に、遺族の希望により湯灌を行うことがあります。
湯灌には故人の体を洗い清めるという意味があり、以前はたらいなどに水を入れてから湯を入れる「逆さ水」で洗い清めました。
現在は、専門の業者が簡易風呂のような設備を持ち込んで行います。

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棺の中には思い出の品を

湯灌を終えたら、死装束に着替えさせます。
白の三角布を代表とした古くからの死装束は、今ではほとんど見られなくなり、近頃は故人の愛用した服やオーダーメイドの服(「天使服」と呼ばれるものもある)などを着せることもあります。
納棺の際は、故人の愛用の品などを副葬品として入れることができます。
ただし、燃えにくいものもありますので、確認してから入れましよう。

遺体を保存する技術「エンバーミング」

エンバーミングは、遺体衛生保全ともいわれ、遺体に防腐・殺菌処理を施すことをいいます。

長期保管する際に有効

10~20日ぐらいは、棺に入れずに生前に近い形で、遺体を衛生的に保存することができます。
事故などの場合であっても、必要によってはある程度の復元処置をすることも出来るので、遺族の悲嘆の心情をやわらげ、ゆとりあるお別れをする助けとなります。

エンバーミング施術前の注意点

北米や英国では一般的な処置ですが、亡くなってすぐに火葬をする日本人にとっては、なじみにくい点があるようです。
また、処置には小切開がどうしても必要になります。
遺体を傷付けたくないと思う人は、よく説明を聞いてからにしましょう。

仏式の納棺

○納棺の前に死装束に着替えさせる
仏式の死装束は、白の巡礼姿です。経帷子を普段とは逆の左前にあわせ、手甲や脚絆をつけます。
六文銭が印刷されたものを頭陀袋に入れ、編み笠、わらじなども入れます。

○納棺は遺族の手で行う
遺族の手で棺に納め、全員で合掌をした後にふたを閉めます。

1.湯灌
近年は湯灌の専門業者もある。
依頼すれば、死化粧もしてもらえる。

2.死装束
基本は経帷子。
故人の普段着や華やかなオーダーメイドの死装束もある。

3.納棺
大切な儀式。
棺の中に入れる副葬品には十分に注意する。
形見となるものは入れない。

神式の納棺

○神式の場合は、納棺の儀を
遺体を棺に納めて周りを生花で飾り、白布で覆います。
通夜を行う正寝(表座敷)に移動したら、祭壇の中央に安置します。
祭壇には遺影と食物を供えて拝礼します。

○納棺から出棺までの間は柩前日供の儀を
毎日朝夕、故人が好きだった常饌(調理した食べ物、肉や魚も可)、または生饌(洗米、塩、水などの未調理の食べ物)を供えます。

キリスト教式の納棺

○神父、または牧師の立ち会いのもとで
遺族や親族一同で祈りを捧げ、聖書を朗読し、聖歌(賛美歌)を歌います。
棺に納めたら、遺体の上に十字架を乗せます。

○カトリックとプロテスタントの儀式
カトリックでは、祈りの時を設け、遺体に聖水を注ぎます。
十字架やロザリオを入れることも。
プロテスタントでは、死後はできるだけ早く家族の手で納棺し、祈りの時をもちます。
また、棺には生花のほかに聖書なども入れます。

葬儀社とのトラブル

見積書の金額と請求金額がちがうのですが?

葬儀費用の中には、返礼品の数や通夜ぶるまいの料理など、参列者の数によって変動するものがあります。
それを理解したうえで、金額を確認することが重要です。
良心的な葬儀社であれば、料金がどのくらい増減するかということを、事前に説明するよう配慮してくれるでしょう。
逆に、悪質な葬儀社は、自分たちの判断で勝手に生花や料理を追加していることがあります。
不明に感じた部分があれば、葬儀社にきちんとした説明を求めましよう。

互助会への支払いで葬儀費用はまかなえるの?

互助会は、月々一定額を契約期間払い込むと、葬儀費用の前払い分として差し引きしてくれるシステムです。
ただし、契約期間だけの支払いで、すべての費用がまかなえるわけではありません。
料理などは別に費用がかかることになります。
また、民間企業なので倒産する可能性もあります。
次の3点はかならず聞いておくとよいでしょう。
●積立金を完納した後の割増サービス
●解約した際に払い戻される積立金の額
●互助会が倒産した場合に保全される金額

ネットで葬儀社を探したいのですが?

最近インターネットで葬儀社を探す人が増えています。
手早く葬儀社を検索して比較することができますが、ホームページはあくまで広告宣伝のひとつ。
ホームページがよくできているからといって、その会社がよい葬儀社とは限りません。
そのうえ、葬祭ホールがない、社員がいないなど、実体のないブローカー葬儀社も存在します。
実際は別の葬儀社が執り行い、トラブルに発展した事例もあるので注意しましょう。

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